源義家の祈願と復権
長久3年(1042年)、武将志村将監が熊野三山から勧請、奉斎することで創建した城山熊野神社は「復活」「再起」「再出発」を祈願する神社として知られています。
永保3年(1083年)に起こった後三年合戦で、源義家が奥州の平定に向かう際、当社で武運を祈願したという伝承が残っています。
義家は合戦に無事勝利しますが、戦費の捻出に官物の貢納が滞ったため官職を罷免されます。しかし、その後未納を完済したことで、白河天皇から昇殿を許され、見事復権を果たします。
朝廷を守る将軍となった義家は武士の地位を向上させ、その功績がのちの鎌倉幕府開府へとつながるのです。